石狩市・札幌市北区周辺で働く、合同会社壱工房の大工ふたり
浴室の断熱リフォーム

お風呂が寒い原因は5つ

浴室で熱が逃げやすい5か所を示すイメージ図
  • 窓:一枚ガラスのアルミサッシは、浴室の中でも特に熱が逃げやすい場所です。窓の面積が大きい在来浴室ほど影響が出ます。
  • 床:タイル張りの在来浴室では、土間の上のタイルそのものが冷えます。ユニットバスでも床の下に空間があり、床断熱の家ではそこが外気に近い温度になるため、足元から冷えます。
  • 壁と天井:タイル張りの在来浴室は、壁や天井に断熱材が入っていないことが珍しくありません。
  • 換気:換気扇や24時間換気で、せっかく暖めた空気が抜けます。止めるのではなく、入浴前後の使い方を見直す対象です。
  • 脱衣所との温度差:浴室だけ暖めても、脱衣所が冷えていれば入浴前後に寒さを感じます。

今日からできること

工事の前にできることもあります。消費者庁は高齢者の入浴中の事故を防ぐために、入浴前に脱衣所や浴室を暖めること、湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にすること、浴槽から急に立ち上がらないこと、入浴前に同居者へ一声かけることを勧めています。

浴室を暖めるには、シャワーを数分出して浴室全体を暖めてから入る方法が手軽です。浴槽のふたを閉めておくことも、湯温の低下と浴室の湿気の両方に効きます。こうした対策でしのげる寒さなのか、建物に手を入れないと変わらない寒さなのかが、リフォームを考える分かれ目です。

「浴槽の保温」と「浴室の断熱」は別の話

寒さ対策の商品や工事は、効く相手が3つの層に分かれます。

層 対象 効く悩み 主な手段 費用が決まる要因
浴槽 湯の温度 追いだきの回数、家族の入浴時間がばらばら 高断熱浴槽、断熱ふた 浴槽のグレード。ユニットバスの仕様で選ぶ
浴室ユニット 浴室の中の空気と床の温度 入った瞬間の冷え、床の冷たさ 天井・壁・床まわりの保温材、断熱床材、浴室暖房乾燥機、床暖房 交換時に選ぶ仕様。後から足すのは難しい
建物側 浴室を囲む窓・床下・壁・脱衣所 窓際の冷気、足元の冷え、脱衣所の寒さ 内窓、ガラス交換、窓を小さくする、床下や壁の断熱、脱衣所の暖房や内窓 家の構造と築年。現地調査で決まる

高断熱浴槽の性能表示には条件があります。JISの高断熱浴槽は、周囲温度10℃、所定の湯量、断熱ふたを閉めた状態で4時間後の湯温低下が2.5℃以内という基準で、メーカーの表示はこの条件で測った試験値であり保証値ではありません。LIXILの製品ページでは、給湯器が追いだき配管の凍結を防ぐために浴槽の湯を循環させた場合は表示より湯温が下がる、という注記もあります。北海道の冬はこの運転が働く場面があるので、カタログの数字より保温が弱く感じる日があることは知っておいてください。

ユニットバス交換でできること・できないこと

ユニットバスは工場で作った部材を現場で組み立てるため、壁や天井の裏に断熱材を入れた仕様や、冷たさを感じにくい床材を、交換のときにまとめて選べます。浴室暖房乾燥機、床暖房、窓の縮小や交換も同時に計画できます。LIXILには浴室の天井・壁・洗い場に保温材を足す仕様があり、他のメーカーの断熱仕様もカタログで確認できます。

一方で、交換だけでは手が届かないところもあります。

  • 浴室を囲む建物側の壁の中(在来浴室からの交換なら、解体したときに断熱材を入れられる場合があります)
  • 家の床下が床断熱か基礎断熱かという構造そのもの
  • 脱衣所の断熱と暖房
  • 窓そのものの性能(別の工事として窓に手を入れます)

在来浴室からの交換と、ユニットバスからの交換の違い

タイル張りの在来浴室からユニットバスに替える工事は、タイルと下地の解体、土間コンクリートや排水の調整、新しい浴室の設置と工程が多く、ユニットバスからユニットバスへの交換より日数がかかります。日数は浴室の状態で変わるため、現地調査でお伝えします。年末年始をまたぐ時期は商品の手配に時間がかかることがあるので、冬に工事を考えている方は早めにご相談ください。

解体して初めて分かること

在来浴室を解体すると、土台や柱が水で傷んでいた、配管が古い、浴室暖房乾燥機の電源が足りない、といったことが出てきます。これはどの会社が工事しても起こり得ることです。大事なのは、追加費用が発生し得る箇所と金額の目安を、着工前に説明してもらえるかどうかです。見積もりが「一式」になっていると、この確認ができません。

建物側で確認すること

  • 窓:内窓を付ける、ガラスを複層に替える、サッシごと替える、窓を小さくする、またはなくす。浴室の窓も先進的窓リノベ2026事業の対象に含められます(申請の条件は後述)。制度は内窓・二重窓の補助金の記事をご覧ください。
  • 床下:床断熱の家では、ユニットバスの床裏の断熱仕様で足元の冷えを抑えます。基礎断熱の家は床下が室内側の扱いなので、対策の考え方が変わります。床下点検口の有無や配管の位置で、後から断熱材を入れられるかどうかも変わります。家全体の床の寒さは床下断熱材の後入れの記事をご覧ください。
  • 壁・天井:在来浴室の解体時に断熱材を充填できるか。
  • 脱衣所:暖房機、内窓、床の断熱。浴室との温度差をつくらないことが基本です。

北海道の住宅で足す確認

石狩市・札幌市北区周辺の家では、現地調査で次の点も確認します。

  • 外壁側に入っている断熱材が湿気で傷んでいないか
  • 窓まわりやタイル目地に結露の跡がないか
  • 給湯配管の凍結対策と、追いだき配管の凍結防止運転の有無
  • 冬に工事する場合の断水の時間と暖房の確保

いずれも浴室の中だけを見ても分かりません。床下と壁の中を含めて、現地で確かめる必要があります。

費用が変わる要因と、見積もりで確認すること

浴室の寒さ対策の費用は、工事の範囲で大きく変わります。

工事の範囲 金額が動く要因 見積もりで確認すること
窓だけ 窓の大きさと枚数、内窓かガラス交換かサッシ交換か、防火地域の窓かどうか 対象製品が補助金の要件を満たすか
脱衣所だけ 暖房機の種類と電源工事、内窓の有無 電源の容量、設置位置
ユニットバス→ユニットバス 本体のグレードとサイズ、断熱仕様の有無、暖房乾燥機 本体価格と工事費の内訳、既存浴室の処分費
在来→ユニットバス 解体の範囲、下地や配管のやり直し、窓の処理 追加費用が出る条件と金額の目安
断熱仕様の追加 メーカーの保温仕様の範囲(天井・壁・床まわり) 標準かオプションか

本体価格の目安として、TOTOのユニットバス「サザナ」の戸建て用1坪サイズ(1616)は、メーカー希望小売価格で税込994,400円から1,720,400円までです(2026年11月4日確認。工事費別。仕様で変わります)。定価は工事費を含まず、実際の販売価格は割り引かれるのが一般的なので、工事込みの見積もりとは単純に比べられません。工事費と解体・処分費が加わった総額で確かめてください。4点まとめて交換する場合の考え方は水まわりリフォーム4点セットの費用の記事で書いています。

壱工房では、LIXILのユニットバス(1616サイズ)への交換を税込85万円でご案内しています。含まれる工事の範囲はリフォームのページに掲載しており、仕様や現場条件による追加工事の有無は正式なお見積もりで確認します。上の定価と比べるものではなく、断熱仕様や窓・脱衣所の工事を加える場合の費用は、浴室の状態を見たうえでのお見積もりになります。

浴室に関係する補助金(2026年11月4日確認)

  • 先進的窓リノベ2026事業:内窓の設置、外窓の交換、ガラス交換が対象で、浴室の窓も対象製品なら含められます。ただし1申請あたりの補助額が5万円以上という条件があり、浴室の小さな窓1か所だけでは届かないことがあります。ほかの窓と合わせて申請できるかは依頼先に確認してください。補助上限は1戸あたり100万円。2025年11月28日以降に着手した工事が対象で、交付申請は予算上限に達するまで、遅くとも2026年12月末までです。予算の消化状況は公式サイトで毎日更新されています。申請は登録された窓リノベ事業者が行います。
  • みらいエコ住宅2026事業:高断熱浴槽は1戸あたり48,000円の補助対象です。ただし、外に面した窓のある居間や寝室など一つの居室で、開口部や躯体の断熱などを組み合わせて基準に適合させる「要件化工事」が前提です。浴室・洗面室・トイレはこの居室に含まれないため、浴槽の交換や浴室の窓・壁の断熱だけでは申請できず、別の居室で所定の工事を行う必要があります。対象は原則として平成28年12月31日以前に新築された住宅です。
  • 札幌市住宅エコリフォーム補助制度:高断熱浴槽への改修や窓の断熱改修が対象項目ですが、令和8年度の受付は終了しています。札幌市内に主たる営業所がある建設業許可業者の施工が条件で、石狩市に事業拠点を置く壱工房の施工では使えません。
  • 石狩市住宅リフォーム補助金:令和8年度の受付は終了しています。市内事業者の施工、税抜50万円以上の工事で、工事費の10%・上限15万円でした。来年度の制度は春先に市のページで確認してください。

補助金は年度ごとに条件が変わり、申請者が事業者に限られる制度が多いです。見込み額は工事を依頼する会社に計算してもらってください。

浴室の寒さと健康のこと

消費者庁は年末年始に増える高齢者の事故として浴室での溺水を挙げ、脱衣所や浴室を暖めるとともに、断熱性の向上や暖房設備の導入を検討することを呼びかけています。

ただし、浴室を暖かくすれば事故が起きないとは言えません。リフォームは温度差を小さくする手段の一つで、湯温や入浴時間、体調への注意は引き続き必要です。

壱工房の浴室リフォーム

合同会社壱工房は、石狩市・札幌市北区周辺で住まいのリフォームと木造小屋を手がける大工直営の会社です。LIXIL・TOTOなど主要メーカーの製品を取り扱い、ユニットバス交換をはじめ水まわりの交換に対応しています。「古くて寒いお風呂」のご相談は、リフォームの中で特に多い内容です。

現地調査では、浴室の中だけでなく、床下や下地の状態、窓と脱衣所まで大工が確認します。見積もりは内訳のわかる形でお出しし、解体後に追加費用が見込まれる箇所は着工前にご説明します。

石狩市・札幌市北区周辺でのご相談

寒さの原因がどこにあるかで、工事の範囲も費用も変わります。相談のときに次のことを教えていただけると、現地調査の前に話が進みます。

  • 築年数
  • 今の浴室がタイル張りの在来浴室か、ユニットバスか
  • 浴室のおおよその大きさ(1616などのサイズが分かれば)
  • 窓の有無と種類(一枚ガラスか、複層ガラスか)
  • 脱衣所の寒さ
  • 給湯器の種類と、追いだきの有無
  • 気になる箇所の写真(任意)

写真があると、窓や床の状態から概算の目安をお伝えしやすくなります。

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